オンライン診療という、非常に便利な医療サービスが話題になっています。特徴は何と言っても、自宅にいながら医師の診療が受けられるという点です。
しかしながら、利用者がオンラインツールの設定や操作を不可能とする場合、診断は困難になります。オンライン診療では、カメラ付きのスマートフォンで医師とやり取りをすることがありますが、設定ができていないと、コミュニケーションを取ることができず、診察は不可と判断されるでしょう。
例えば、ツールの使用に慣れていない人が自宅から1人でオンライン診療を受けようとする場合、サポートに長時間かかるとそれだけの人件費が発生してしまいます。また、患者が使用するツールは多種多様ですから、必ずしもオンライン機器のトラブルを医師側で解消できるとは限りません。
また、薬の処方をオンラインで行う場合、患者と医師がテキストメッセージでやり取りをすることもあります。残念ながら、文字によるやり取りの方が、対面でのコミュニケーションよりも冷たい印象を与えてしまうものですから、慣れていない場合は、お互いに高圧的な印象を抱いてしまうこともあるかもしれません。クレームや不信感につながらないように、言葉の選び方に注意をする必要があります。
さらに、医薬品の処方をオンラインで行う場合、基本的に返品はできないため注意が必要です。その手軽さから、オンラインによる処方をオンラインショッピングと勘違いしてしまう方もいるかもしれません。
対面で処方された薬と同様にキャンセルや返品、返金の対応はできないということを、あらかじめよく理解することが大切です。